東松戸駅周辺で楽しむ歴史と季節の魅力ガイド:自然・文化財・イベント情報まとめ

要約
千葉県の東松戸駅を中心に半径2kmほどの範囲には、公園や桜の名所、歴史的な寺社や古民家など多彩な見どころが点在します。春の桜まつりや秋の祭礼では三匹獅子舞といった伝統芸能も楽しめるなど、四季を通じてイベントが充実。観光梨園や昭和の杜博物館など体験型レジャーもあり、地元住民にも訪問客にも魅力的なエリアです。本記事ではスポットの概要・アクセス方法・見どころを網羅的に紹介し、季節限定イベントの情報まで詳しくまとめました。歴史や自然、美味しい梨、さらに昭和レトロ体験まで、東松戸の豊かな魅力を存分に味わってください。
はじめに
千葉県松戸市にある東松戸駅は、北総線と武蔵野線が交差する交通の便の良い駅です。東京駅や秋葉原、成田空港からのアクセスもしやすいため、都心と空港の中間地点として注目されています。駅周辺には広々とした公園や歴史を感じる寺院・神社、そして季節折々のイベントが盛りだくさん。この記事では、東松戸駅を起点に歩いて行ける・バスで数分のスポットを中心に、地元住民にもおすすめできるエリア情報を詳しく紹介します。
見どころスポット紹介
1. 東松戸ゆいの花公園
概要
- 四季の花々が楽しめる、2007年開園の公園。約1万平方メートルの敷地には200種を超える草花や樹木が植えられています。
- ガラス張りの休憩施設「マグノリアハウス」でのんびり過ごすことも可能。バラやコスモスなど季節に応じた花壇が人気を集めています。
所在地・アクセス
- 松戸市東松戸1-17-1
- 東松戸駅から徒歩8分ほど。駅から線路沿いを北へ向かい、「さくら通り」を渡ったあたりに入口があります。駐車場は台数に限りがあるため、休日は混雑に注意。
見どころ・ポイント
- 春:チューリップや菜の花、芝桜などカラフルな花壇
- 初夏:バラのアーチが見応え十分。種類ごとの違った香りに癒されます
- 秋:コスモス畑で有名。淡いピンクの花が一面に広がる風景は圧巻
- 冬:クリスマスローズなど、寒い時期でも可憐な花を楽しめる
- 園内の景観を一望できる休憩所や、花の写真撮影スポットも充実。散策好きな方やガーデニング好きの方に特におすすめです。
2. 国分川さくら並木
概要
- 約1.2kmにわたって続く桜の並木道。2004年から数年かけて地元有志が植樹し、近年は見事な景観を形成しています。
- 川沿いには水生植物が植えられ、カワセミなどの野鳥が飛来することも。春になるとカメラを携えたバードウォッチャーの姿も増えます。
所在地・アクセス
- 松戸市紙敷465周辺
- 東松戸駅から徒歩約16分。自転車だと5分ほどで着くため、駅近隣でレンタサイクルがあれば便利です。
見どころ・ポイント
- 桜の見頃:例年3月下旬~4月上旬
- 満開時は桜の枝が川面まで広がり、散り始めには花びらが水面を薄ピンクに染めます。遊歩道沿いにベンチも設置されており、お花見ウォーキングに最適。
3. 旧齋藤邸(旧齋藤家住宅主屋)
概要
- 茅葺屋根が印象的な明治時代の古民家。1901年(明治34年)建築で、2017年には国の登録有形文化財にも指定されています。
- 広い庭に竹林があり、竹を使った和紙作り体験(竹紙すき)が行われることも。昔ながらの日本家屋の風情を残し、四季の草花も楽しめます。
所在地・アクセス
- 松戸市紙敷588
- 東松戸駅から徒歩13分。住宅街の奥まった場所にあり、車で向かう場合は敷地内駐車場を利用可能。
見どころ・ポイント
- 茅葺屋根の主屋と離れが現存する貴重な建物。内部公開日や体験イベントの詳細は松戸市公式サイトなどで確認が必要です。
- 春には庭の花桃、初夏には梅や竹林の緑が美しく、写真撮影のスポットとしても人気。
- 見学は予約不要ですが、ガイド付きや体験コースを希望する場合は事前連絡が推奨。
4. 寺社めぐり(和名ヶ谷~東松戸界隈)
日枝神社(和名ヶ谷)
- 鎌倉時代創建と伝わる古社で、9月の例大祭では松戸最古と言われる三匹獅子舞が奉納されます。
- 境内には樹齢数百年の御神木があり、歴史の重みを感じる神社。
- アクセスは東松戸駅からタクシー約10分、あるいは松戸駅東口からの新京成バスを利用。
胡録神社(大橋)
- 江戸時代初期(1596年)創建で、例祭でも三匹獅子舞が行われます。
- 猿田彦役がコミカルに舞い、観客を盛り上げるのが特徴。
- 北国分駅から徒歩20分ほど、または松戸駅からのバスで「胡録神社」下車すぐ。
眞隆寺(紙敷)
- 通称「菊の御紋赤門寺」。江戸時代、将軍が鹿狩りに訪れた際の休息地として使われたと伝わります。
- 境内の湧水や赤門が見どころ。駅から徒歩6分という好立地です。
廣龍寺(東松戸3丁目)
- 室町時代に中山法華経寺の末寺として創建された日蓮宗寺院。
- 境内にある妙見堂の本尊は千葉氏由来とされ、庚申塔も市の文化財に指定。
- 駅から徒歩10分で訪問でき、除夜の鐘の時期には多くの参拝客が詰めかけます。
傳法寺(東松戸2丁目)
- 創建は1503年。のちに日蓮宗へ改宗し、弘法寺(市川市)の末寺として継承されています。
- 境内には大きな枝垂れ桜の古木があり、春の花が満開時には絶好の撮影スポット。
- 東松戸駅から徒歩2分の駅チカで、周囲の高層マンションとの対比が印象的な寺院です。
レジャー・体験施設
1. 昭和の杜博物館
概要
- レトロな乗り物を中心に、個人コレクションを展示しているユニークな博物館。クラシックカーやオート三輪、昭和の玩具・家電などが勢揃い。
- 2013年に引退した流鉄流山線の「なの花号」電車がそのまま屋外展示され、運転席に入って写真撮影も可能です。
所在地・アクセス
- 松戸市紙敷1377
- 東松戸駅から徒歩約15分。秋山駅からも同じくらいの距離。駐車場あり。
見どころ・ポイント
- 屋外の「昭和の広場」には色とりどりの昭和看板やレトロカーが並び、電車好き・車好きでなくても懐かしさを感じる空間。
- 展示品を間近で見学でき、運転席に座れるレアな体験が好評。
- 開館日は限られているため、公式サイトや松戸市観光協会の情報で最新スケジュールを確認してから訪問しましょう。
(ここに「昭和の杜博物館」の屋外展示の写真、流鉄「なの花号」の車両が写った一枚)
2. 観光梨園(梨もぎ取り体験)

概要
- 松戸市は「二十世紀梨」発祥の地として知られ、樹上完熟にこだわった梨が有名。夏から秋にかけて市内各所で観光梨園が開園し、収穫体験や直売が盛んに行われます。
- 東松戸駅周辺(高塚新田・紙敷エリア)にも多くの梨園が点在し、もぎ取り体験や試食が可能です。
所在地・アクセス
- 高塚新田や紙敷など、駅からバスや自転車で約5~10分のエリアに集中。
- バス利用なら東松戸駅発「本八幡駅行」(本31系統)で「高塚入口」下車徒歩5分。
見どころ・ポイント
- 収穫期:例年8月上旬~9月下旬頃まで(品種による)
- 代表品種は幸水・豊水・新高など。梨園によって収穫できる品種が異なるため、食べ比べできるのが楽しみ。
- 採れたての梨は冷やさなくても甘く瑞々しいのが魅力。地元住民もこの時期は直売所でまとめ買いをするほど人気です。
- 台風の影響や天候によりスケジュールが変わる場合があるので、訪問前に各梨園へ問い合わせると安心。
(ここに梨のもぎ取り体験をする家族の写真)
季節限定イベント・祭り
1. 国分川桜まつり

- 2018年にスタートした新しい春の行事で、国分川さくら並木の見頃に合わせて開催。
- 地元団体による模擬店やステージ演奏が行われ、お花見とともにグルメや音楽も楽しめます。
- 主に3月下旬から4月上旬の日曜日に実施されることが多く、来場者は1万人規模のにぎわい。雨天でも決行(荒天時は中止)される場合があるため、最新情報は主催者のSNSや松戸市観光協会で要チェック。

2. 三匹獅子舞が奉納される秋祭り
- 日枝神社(和名ヶ谷)例大祭:毎年9月頃に実施。日程は敬老の日直前の土日が多く、夕方から夜にかけて三匹獅子舞が奉納されます。
- 胡録神社(大橋)例大祭:10月体育の日周辺の日曜が中心。こちらも三匹獅子舞をはじめ、猿田彦役が加わる独特の奉納芸が特徴です。
- 獅子舞には雄・雌・子の3体が登場し、笛や太鼓のお囃子に合わせて勇壮に舞います。由来は天明年間の飢饉に端を発するという古い伝承があり、松戸市の無形民俗文化財に指定されています。
3. その他
- 大晦日から元旦にかけては近隣寺院で除夜の鐘が行われるほか、新年の初詣にも多くの人が訪れます。特に眞隆寺や廣龍寺など、御朱印が人気の寺社も。
- 夏祭りとして町内会ごとの盆踊り大会が行われることもあり、東松戸中央公園あたりが会場になる場合も。地元ならではのアットホームな雰囲気が魅力です。
周辺地域の追加情報
アクセスのポイント
- 東松戸駅は北総線・京成成田スカイアクセス線とJR武蔵野線が利用可能。
- 東京駅からJRを乗り継ぎ、武蔵野線で約45分ほど。成田空港からなら京成成田スカイアクセス線で25分ほどと、遠方からでも比較的スムーズにアクセスできます。
- 駅の周辺にはコインパーキングも点在しますが、休日には満車になることが多いため、公共交通機関がおすすめです。
観光案内・情報源
- 松戸市観光協会公式サイト(https://www.matsudo-kankou.jp/ )では、イベントカレンダーやマップ、最新の開花情報などが随時更新されています。
- 松戸市公式サイト(https://www.city.matsudo.chiba.jp/ )にも各種文化財や祭り日程、施設の案内がまとめられています。見学や体験イベントに参加したい場合は、事前に確認しておきましょう。
- 地図や時刻表を手に入れるなら、JR武蔵野線ホーム側の改札を出たところにあるラックや、駅前の案内板を活用できます。
食事・休憩スポット
- 駅周辺のカフェやファストフード店:東松戸駅近くは大規模な商業施設こそありませんが、コンビニやベーカリー、コーヒーチェーンなどが充実。
- 公園でのランチ:東松戸ゆいの花公園や国分川さくら並木周辺では、持参のお弁当を広げる方も少なくありません。ただしゴミは必ず持ち帰りましょう。
- 地元グルメ:少し足を延ばすと、松戸名物のラーメン店や、和菓子の老舗なども点在します。スケジュールに合わせて、駅前バスの利用が便利です。
まとめ
東松戸駅周辺は、花で彩られた公園や川沿いの桜並木など自然を満喫できると同時に、茅葺屋根の古民家や歴史のある寺社、そして昭和レトロを楽しめる博物館など、多彩な魅力がそろっています。季節限定のイベントとしては春の「国分川桜まつり」や秋の「三匹獅子舞」奉納祭りがあり、地元の人々が大切に受け継いできた文化に触れるチャンスでもあります。
さらに、夏から秋にかけては観光梨園での梨もぎ取りも見逃せません。採れたての松戸の梨は格別な甘さで、贈答用にも人気があります。ぜひ、開催シーズンをチェックして訪れてみてください。
東松戸駅エリアの楽しみ方ポイント
- 駅チカ×徒歩:駅から徒歩でアクセス可能な場所が多く、ちょっとした散策に最適
- 自転車利用:広い公園や河川敷を巡るなら自転車が便利。バス便が少ないエリアへの移動にもおすすめ
- 季節行事と合わせて:桜・バラ・梨の収穫・獅子舞など、訪れる時期で表情がガラッと変わる
- 歴史薫る古民家と寺社:静かな庭園散策や貴重な文化財に触れる体験も可能
- 駅前で一休み:飲食店やコンビニを利用し、のんびりと周遊計画を立てるのも◎
四季折々で違った見どころがあるこのエリアは、地元の方だけでなく、これから松戸を訪れる予定の方にもぜひ足を運んでいただきたい場所です。自然×歴史×文化が詰まった魅力的な街・東松戸を、どうぞ存分に楽しんでください。