【松戸市五香の老舗】菓匠 松久の魅力に迫る!自家製餡が光る伝統と革新の和菓子を東松戸から訪ねて

千葉県松戸市五香に店を構える老舗和菓子店「菓匠 松久(かしょう まつきゅう)」の魅力を深掘りします。
1967年の創業以来、三代にわたって受け継がれる自家製餡への絶対的なこだわりを原点に、地域住民から絶大な支持を得ています。一番人気のどら焼きをはじめ、松戸にちなんだユニークなパイ菓子「舟が出るぞ~」、職人技が光る季節の上生菓子など、豊富なラインナップの魅力に迫ります。東松戸エリアからもアクセスしやすい名店を、ぜひご覧ください。
【松戸市五香】半世紀以上愛される和菓子店「菓匠 松久」とは?

新京成線「五香駅」の東口から商店街を抜け、静かな裏通りに歩を進めると、重厚感のあるたたずまいの和菓子店が見えてきます。それが、1967年(昭和42年)の創業以来、この地で多くの人々に愛され続けてきた「菓匠 松久」です。
威風堂々とした外観とは対照的に、一歩店内に入ると、明るく広々とした温かい空間が広がります。そこには、三代にわたって受け継がれてきた伝統の味と、訪れる人を想う真心が満ちています。
店名には「松戸で永久に商売する」という願いが込められており、その名の通り、目先のことだけでなく5年後、10年後を見据えた店づくりを続けています。
東松戸からのアクセスも良好
東松戸周辺にお住まいの方にとって、「五香」は少し馴染みが薄い地名かもしれません。しかし、アクセスは非常に便利です。
JR武蔵野線「東松戸駅」から「新八柱駅」までは電車でわずか1駅(約3分)。新八柱駅で京成松戸線「八柱駅」に乗り換えれば、「五香駅」までは2駅(約4分)で到着します。乗り換え時間を含めても15分程度でアクセス可能なため、週末のお出かけや、特別な手土産を探しに、気軽に足を運べる距離にあります。
すべては「餡」のために。職人の技が宿る店の魂
「菓匠 松久」の物語を語る上で、絶対に欠かせないのが自家製餡へのこだわりです。その信念は、今も厨房で働く職人たちに脈々と受け継がれています。
職人が守り続ける、手作りの味
こだわりは、添加物を一切使わず、北海道産の豆だけを使用して作る自家製餡。厨房では「つぶあん」「こしあん」「白あん」が、1日置きに丁寧に手作りされています。
その一日は、まだ夜が明けきらない早朝5時から始まります。かつては職人の数が少なく、深夜2時半から豆を炊いていたというのですから、その品質へのこだわりは計り知れません。その日の菓子に使われる餡を丹精込めて仕込んでいます。この揺るぎない手仕事こそが、松久のすべての和菓子の根幹を成しているのでしょう。
伝統と革新の融合が生む、絶品どら焼きの世界

「菓匠 松久」の代名詞ともいえるのが、手土産に一番人気のどら焼きです。カステラのようにふわっとした食感の皮が特徴で、その中に自家製の餡がたっぷりと挟まれています。
松久のどら焼き作りにおいて、主役は常に「人」です。ふっくらと焼き上がった皮に、店の命ともいえる自家製餡をたっぷりと挟み込み、美しい形へと仕上げていく。
この、菓子の味わいと魂を決定づける最も重要な工程は、今も昔も変わることなく、すべて熟練の職人による丹念な手仕事で行われています。一つひとつのどら焼きに込められた手作りの温かみと職人の息づかいこそが、多くの人を惹きつけてやまない魅力の源泉なのです。
定番から創作まで。多彩なラインナップ

大納言どら焼 – 230円(税込)
まさに「松久の基本」ともいえる王道のどら焼き。北海道産大納言小豆の風味豊かな定番どら焼き。
バターどら焼 – 280円(税込)
こだわりの自家製つぶあんに、程よい塩味のバターをサンドした人気商品。餡の甘さとバターのコクが織りなす、あとを引く美味しさです。


栗どら焼 – 280円(税込)
蜜漬栗を丸ごと一粒包んだ贅沢な一品。栗のほっくりとした食感と上品な甘さが、つぶ餡と見事に調和します。
梅どら焼 – 280円(税込)
こちらは珍しい自家製しろあんを使用。梅の甘露煮を丸ごと一粒入れており、しろあんの優しい甘さと梅の爽やかな酸味が絶妙なバランスです。さっぱりとした後味で、甘いものが苦手な方にもおすすめです。


生どら焼 – 280円(税込)
自家製つぶあんとフレッシュな生クリームを合わせた、洋菓子のテイストも楽しめるどら焼きです。お子様にも大人気です。
どら焼きだけじゃない!手土産に喜ばれる豊富なラインナップ
「菓匠 松久」の魅力は、どら焼きだけにとどまりません。店内には「和菓子屋さんにしては、種類が豊富」と顧客が驚くほど、多彩な商品が並びます。

舟が出るぞ~ – 270円(税込)
うぐいす豆や大納言の甘納豆を、しっとりとしたパイ生地で包んだ独創的な焼き菓子。オンラインショップで人気No.1を誇る、松久のオリジナリティが光る一品です。
かりんとうまんじゅう – 140円(税込)
沖縄産黒糖を使用した生地を、新鮮な米油で揚げた人気のまんじゅう。外はカリッと香ばしく、中はしっとりとした自家製餡がたっぷり。一度食べたらやみつきになる美味しさです。


すいーとぽてと – 240円(税込)
千葉県産のサツマイモ「紅あずま」を贅沢に使用した、地域愛あふれるスイートポテト。素材本来の優しい甘さと、なめらかな口当たりが特徴で、子どもから大人まで幅広い世代に人気です。
地域に根差した銘菓と、季節を彩る和菓子
店内には、「五香しぐれ」や「栗五香」といった地名を冠した商品も並びます。また、松戸の観光名所である「矢切の渡し」にちなんだ銘菓は、その地域性から県外からわざわざ買い求めに来る客もいるほどの人気ぶりです。
さらに、正月、節句、お彼岸など、日本の年中行事に合わせた季節の和菓子も充実。花弁餅や柏餅、おはぎなど、伝統文化に寄り添う品揃えは、地域の人々の暮らしに深く根付いている証拠です。餡が苦手な人や小さなお子様のために「どらやきの皮」だけを販売している点にも、店主の細やかな心遣いが感じられます。
地域と共に歩む。「街の顔」として
「地元の顔となるようなお店であり続けたい」。現当主が抱くこの想いは、店の様々な活動に表れています。

次世代へ繋ぐ「職場体験」
その哲学を最も象徴するのが、地元中学生の職場体験の積極的な受け入れです。
この取り組みは、単に和菓子作りを体験するだけではありません。生徒たちが自ら作った商品を、駅前や店頭に立って販売するまでを経験でき、非常に本格的な内容です。この体験をきっかけに、パティシエの道へ進んだ卒業生もいるといいます。
店舗情報
項目 | 詳細 |
---|---|
店名 | (有)菓匠 松久 (かしょう まつきゅう) |
住所 | 〒270-2251 千葉県松戸市金ケ作411-5 |
電話番号 | 047-387-3319 |
アクセス | 新京成電鉄線「五香駅」東口より徒歩約2分 (JR東松戸駅から新京成線乗り換えで約15分) |
駐車場 | あり |
営業時間 | 9:00~18:00 ※営業時間は変更される場合があります。ご来店の際は事前にご確認ください。 |
定休日 | 毎週木曜日、第3水曜日 ※祝祭日や年末年始の営業については、事前にお問い合わせください。 |
公式サイト | https://matsukyu.mystrikingly.com/ |
結論:伝統と未来が交差する、不変の味わいを求めて

「菓匠 松久」の半世紀以上にわたる物語は、創業者の魂が宿る自家製餡という「大切に守り続けてきた味」と、それを基盤に展開される「時代に合わせた新しいアイデア」との見事なバランスの上に成り立っています。
過去を深く尊重しながらも、決してそこに留まることなく、常に未来を見据えて挑戦を続ける。その姿勢こそが、老若男女問わず多くの人々を惹きつける最大の魅力なのでしょう。
東松戸エリアにお住まいの方も、ぜひ一度、五香の地まで足を延ばしてみてください。そこには、伝統を未来へと繋ぐ、時代を超えて愛される和菓子の心が息づいています。大切な人への贈り物に、そして自分へのご褒美に、「菓匠 松久」の和菓子を選んでみてはいかがでしょうか。